【面接対策】面接前に準備すべき重要項目6選

面接の3つの目的

面接の目的は、大きく分けて以下の3つがあります。

次の目的を意識しながら、面接に臨みましょう。

面接の3つの目的
  1. 採用担当者が転職者の人物像を知ること
  2. 転職者が企業の内面を知ること
  3. 双方がお互いに納得した上で、採用・入社すること

転職の面接試験は1~3回が多く、最もポピュラーなのは2回。

1回目が採用部署の管理職が面接し、2回目は部長面接となることが多いです。

面接官が1~3人のことがほとんどです。総務・人事系1名と採用部署1~2名という構成が多いです。

面接の流れ

まずは面接の流れを押さえよう!事前にイメージしておくことが大切です。

面接の流れは、企業によって異なりますが、一般的には以下のとおりです。

面接の7ステップ
  1. 入室・着席
  2. 挨拶・自己紹介
  3. 志望動機
  4. 募集している職種内容や自社の説明
  5. 就職条件の確認
  6. 応募者からの逆質問(質疑応答)
  7. 退室

1.入室・着席

面接室に入る前に、ノックを3回します。面接官が「はい、どうぞ」と返答したら、ドアをゆっくりと開け、入ります。面接室に入ると、面接官に頭を下げて挨拶し、席に着きます。

2.挨拶・自己紹介

席に着いたら、面接官に挨拶をします。挨拶は、はきはきと明るく行いましょう。自己紹介では、名前、職業、志望動機を簡単に伝えましょう。

3.志望動機

面接では、志望動機を必ず聞かれます。志望動機は、企業研究をしっかり行い、自分の言葉で伝えましょう。また、企業に貢献できること、自分の強みや経験についても伝えましょう。

4.募集している職種内容や自社の説明

面接官から、募集している職種の内容や自社の説明を受けることがあります。この説明は、面接官があなたの理解度を確認するために行っています。説明を聞いたら、自分の言葉で要約し、質問があれば積極的に答えましょう。

5.就職条件の確認

面接では、就職条件の確認も行われます。就職条件は、給与、勤務時間、休日、福利厚生などです。条件に納得できない場合は、遠慮なく質問しましょう。

6.応募者からの逆質問(質疑応答)

面接の最後に、応募者から面接官に質問をする時間があります。この時間を利用して、企業や仕事について詳しく質問しましょう。質問は、1つに絞り、簡潔に答えられるようにしましょう。

7.退室

面接が終わったら、面接官にお礼を言って退室します。退室するときは、ドアを閉める前に、面接官に頭を下げて挨拶をします。

以上が面接の大まかな流れになります。

面接は、就職活動において重要な選考基準の一つです。面接に臨むときは、これらの流れをしっかり押さえておきましょう。

よくある質問の分類

面接でよく聞かれる質問については、以下のようなカテゴリーに分けられます。

よくある質問カテゴリー
  1. 性格
  2. 職歴
  3. 働き方
  4. 対人スキル
  5. キャリアパス

性格:自己紹介や自己PR、強みや弱みなど、あなたの人となりを知るための質問です。

職歴:学生時代に頑張ったことや志望動機、就職したらやりたいことなど、あなたの経験やスキルを知るための質問です。

働き方:理想の職場やマネジメントスタイル、モチベーションや時間管理など、あなたの働き方を知るための質問です。

対人スキル:チームワークやコミュニケーション、対立や協調性など、あなたの人間関係を知るための質問です。

キャリアパス:将来の目標や希望年収、他社の選考状況など、あなたのキャリアプランを知るための質問です。

回答のポイント

これらの質問に答える際には、以下のポイントに注意しましょう。

回答のポイント
  • 具体的に
  • 自分の強みをアピール
  • 誠実に、前向きに

具体的で分かりやすい回答をする

抽象的な言葉ではなく、具体例や数字を用いて回答しましょう。また、話す順序や内容を整理して、要点を明確に伝えましょう。

自分の強みや適性をアピールする

応募した企業や職種に合わせて、自分の強みや適性をアピールしましょう。自分がどんな価値を提供できるか、どんな成果を出せるかを具体的に示しましょう。

誠実でポジティブな姿勢を見せる

嘘や誇張は避けましょう。また、過去の失敗や難題についても、どう学んだかやどう改善したかをポジティブに話しましょう。自分に自信があることを表現しましょう。

よくある質問の具体例

転職の面接でよく聞かれる質問について、具体的に例示します。

よくある質問5選
  1. 自己紹介をしてください。
  2. 転職理由は何ですか?
  3. 志望動機は何ですか?
  4. 自己PR(活かせる経験・実績・スキル)を教えてください。
  5. 逆質問(面接官への質問)はありますか?

これらの質問には、自分の経歴やスキル、転職の動機や目的、応募企業への興味や熱意などを具体的かつ論理的に伝えることが重要です。

自己分析をしっかり行ったうえで回答を考えてみましょう。

回答例

– 自己紹介をしてください。

A. 本日はお時間をいただきありがとうございます。○○と申します。現在は△△という会社で営業として働いております。主に××という商品を担当しており、昨年度は目標達成率120%を達成しました。営業としての強みは、お客様のニーズを的確に把握し、最適な提案ができることだと思っています。今回は御社の商品やサービスに魅力を感じて応募しました。本日はよろしくお願いいたします。

– 転職理由は何ですか?

A. 現在の会社では営業として多くの経験を積むことができましたが、自分のキャリアプランとして、より幅広い業界や顧客に対応できる営業スキルを身につけたいと考えるようになりました。御社では多様な業界や規模のお客様に対して、高品質な商品やサービスを提供されていると知り、そこで自分のスキルを活かし、さらに成長できると思い転職を決意しました。

– 志望動機は何ですか?

A. 御社が提供する商品やサービスに強く興味を持ったことが最大の志望動機です。特に××という商品は、市場で高いニーズがあり、競合他社にも優位性があると感じました。私はこれまで××に関する知識や経験を積んできましたので、御社でその強みを発揮できると思います。また、御社の企業理念や社風も自分の価値観と合致しており、長期的に貢献できる環境だと感じました。

– 自己PR(活かせる経験・実績・スキル)を教えてください。

A. 私はこれまで営業として5年間働いてきましたが、その中で培ったスキルは以下の3つです。

1. コミュニケーション能力:お客様と信頼関係を築くために、積極的にコミュニケーションをとり、ニーズや課題を引き出すことができます。また、社内外の関係者とも円滑に連携し、問題を解決することができます。

2. 課題解決能力:お客様の課題に対して、自分の知識や経験を活かして最適な提案ができます。具体的には、××という課題に対して、△△という商品を提案し、お客様の満足度を向上させました。

3. マネジメント能力:昨年から新人の教育やチームのマネジメントを担当しており、目標達成率や売上高などの数値面だけでなく、メンバーのモチベーションや成長も促進することができました。

– 逆質問(面接官への質問)はありますか?

A. はい、あります。御社では営業の評価制度はどのようなものですか?またキャリアパスについてはどのようなモデルケースがありますか?

自己紹介

「自己紹介をしてください」という質問はほぼ毎回聞かれる重要ポイントです。

自己紹介をすらすら言えるように準備しよう!

面接時の自己紹介のポイント

面接時の自己紹介は、あなたがどんな人なのか、過去にどんなことをやってきた人なのか、この会社に入ったらどう役立ってくれそうな人なのかを端的に伝えるためのものです。そのため、プロフィールと前職での経験や成果、その会社にとってあなたを採用するメリットをまとめて伝えることが一般的です。面接の最初の「つかみ」となるものなので、会社にとって魅力的な人材だと客観的に思える内容を伝えることが重要です。

面接時の自己紹介の例文

面接時の自己紹介は1分程度で簡潔に出身や年齢などを伝えるのが理想ですが、企業によっては3分など長めの時間を指定されるケースもあります。そのため、短め・長めの2つのパターンを用意しておくとよいでしょう。長めのパターンを用意する場合には、前職の入社の理由や今回の転職の理由などを加え、「なぜうちの会社を受けに来たのか?」という疑問が解消されるような自己紹介をしましょう。以下に例文を示します。

  • 短め(1分):はじめまして。○○大学○○学部卒業後、株式会社○○で××(職種)として働いてきた△△です。本日はどうぞよろしくお願いいたします。私は前職では○○(業務内容や成果)を担当してきました。特に○○では○○(経験や成果)をしました。今回はこの経験を御社で活かしたいと考えて応募いたしました。どうぞよろしくお願いいたします。
  • 長め(3分):はじめまして。○○大学○○学部卒業後、株式会社○○で××(職種)として働いてきた△△です。本日はどうぞよろしくお願いいたします。私は前職では○○(業務内容や成果)を担当してきました。特に○○では○○(経験や成果)をしました。また、前々職では□□(業界や職種)で働いており、そこで□□(経験や成果)をしました。今回はこの経験を御社で活かしたいと考えて応募いたしました。私は御社が○○(事業内容やビジョン)であることに強く共感し、○○(志望動機)から御社に入りたいと思っています。どうぞよろしくお願いいたします。

これらの例文はあくまで参考ですので、実際に自己紹介をする際は、自分自身の言葉で伝えるように意識してみてください。

自己PR

「自己PRをしてください。」「長所はなんですか。」「前職での成果を教えてください。」など自己PRに関する質問は多いです。1つ軸のものを考えておくと面接でスムーズに答えられます。

自己PRとは

自己PRとは、自分の強みや魅力を相手に伝えることです。面接では、自分がどんな人間で、どんな能力や経験を持っているか、そしてその企業でどのように活躍できるかをアピールする必要があります。

自己PRの考え方

自己PRを書くためには、まず自己分析と企業研究を行い、自分と企業への理解を深めておく必要があります。自己分析では、自分の性格や価値観、得意なことや苦手なこと、学んだことや成し遂げたことなどを振り返り、自分の強みや特徴を見つけ出します。企業研究では、企業の事業内容やビジョン、求める人材像や社風などを調べ、自分が応募する理由や志望動機を明確にします。

次に、自己PRの書き方ですが、次の4ステップに沿って書くとわかりやすくなります。

自己PRの4ステップ
  1. 最初に結論を伝える
  2. 強みの理由となるエピソードを添える
  3. 経験を通して学んだことを伝える
  4. 強みをどのように仕事で活かすか伝える

1. 最初に結論を伝える

「私の強みは◯◯です」「私は◯◯な人間です」というように、最初に結論であるアピールポイントを伝えましょう。これは相手の興味を引くためにも重要です。

2. 強みの理由となるエピソードを添える

強みの根拠となるエピソードを添えましょう。具体的には、「どんな問題が起こったか」「どんな行動をしたか」「どんな結果が出たか」の3つの要素を含めると良いでしょう。数字や具体名なども入れると説得力が増します。

3. 経験を通して学んだことを伝える

経験を通して得たことや、学んだことを伝えましょう。これは自分の成長や反省点を示すことで、相手に好印象を与える効果があります。

4. 強みをどのように仕事で活かすか伝える

最後に、強みをどのように仕事で活かしていくか伝えましょう。これは自分が入社した場合のビジョンや貢献度を示すことで、相手に期待感を持たせる効果があります。

自己PRの例

私はお客様の抱える課題の把握とそれを解決する提案力に強みを持っています。現職ではITシステムの営業を行っています。昨年は年間目標の120%を達成し、営業担当30名中1位の売り上げを上げることができました。達成の要因はお客様の抱える課題の把握ができたことだと思っています。システムのつながりや業務プロセス、さらには各部署の役割など業務状況を深く理解することでお客様が抱える本当の課題を洗い出すことができました。また課題に対して、チーム内で議論して最適解を見つけることに注力しました。その結果、魅力のある提案ができたことが実績につながったと確信しています。このような経験を活かし、御社でも即戦力として売上拡大に貢献したいと思います。

面接時の言葉遣い

次のポイントを押さえて、面接官に好印象を与える言葉遣いを心がけましょう。

  • 基本はですます調で話そう
  • 尊敬語と謙譲語の使い分けを理解する
  • 二重敬語や間違った敬語を使わない
  • 一人称は「わたし」「わたくし」
  • 企業は「御社」と呼ぼう
  • ゆっくりと大きな声で話そう
  • 口癖や方言に気を付けよう
  • 語尾は伸ばさないように
  • クッション言葉を使おう

クッション言葉を使おう

クッション言葉とは、そのまま伝えてしまうときつい印象や不快感を与える恐れがあることを、やわらかく伝えるために前置きとして添える言葉のことです。クッション言葉は、ビジネス枕詞とも呼ばれ、本題を伝える前に相手を気遣う気持ちや敬うニュアンスを添えて、コミュニケーションをスムーズにするためにさまざまな場面で使われています²。

具体的には、以下のような場面でクッション言葉が使われます。

  • 何かを依頼するとき(例:お忙しい中恐縮ですが、お手数をおかけしますが、もし可能であれば)
  • 何かを断るとき(例:申し訳ございませんが、あいにくですが、せっかくのご厚意ですが)
  • 何かを申し出るときや尋ねるとき(例:もしよろしければ、差し支えなければ、ご迷惑でなければ)
  • 反論するとき(例:申し上げにくいのですが、お言葉を返すようですが、出過ぎたことを申しますが)
  • 援助を申し出るとき(例:よろしければ、差し支えなければ、お力になれることがあれば)

クッション言葉は相手に配慮することで印象を良くする効果がありますが、使いすぎると逆に不自然や冗長に感じられることもあります。また、相手の立場や状況に応じて適切なクッション言葉を選ぶことも大切です。クッション言葉の使い方は難しいですが、コミュニケーションのスキルを高めるためには必要な要素だと思います。

呼び方のマナー

面接時に相手の部門のことは、一般的には「御部門(おんぶもん)」と呼びます。 ただし、部門の名称が長い場合や、話しにくい場合は、具体的な名称をそのまま使っても構いません。 例えば、「財務部門」なら「財務部門」と言っても問題ありません。

面接では、相手の部門について敬意を持って話すことが大切です。部門の呼び方に気をつけるだけでなく、部門の業務内容や特徴について事前に調べておくと、より好印象を与えることができるでしょう。

面接官のことは、できるだけ名前で呼ぶのがよいと思います。例えば、山田部長や佐藤さんというように、名前に役職やさんをつけて呼ぶと、親近感がわきやすく、好印象を与えることができます。ただし、面接官の名前や役職を知らない場合は、面接の最初に自己紹介を求めたり、事前に転職エージェントに聞いておくとよいでしょう。面接官のことを呼ぶ必要はあまりないかもしれませんが、名前で呼ぶことは相手に敬意を示すことにもなります。

面接時の身だしなみ

転職の面接時の身だしなみと他に気を付けることは、以下のようなポイントがあります。

服装

服装は清潔感と自己主張しないことが大切です。スーツは無地でシングルボタンのテーラードスーツが基本で、色はネイビーやダークグレーがおすすめです。私服や服装自由の場合でも、ジャケットやパンプスなどビジネスカジュアルなコーディネートを心がけましょう。

髪型

髪型は清潔感があることが第一です。目にかかる前髪や派手なカラーリングは避けましょう。男性は整髪剤で整え、女性は長い髪はまとめ髪にするのがおすすめです。

持ち物

持ち物はA4サイズの資料が入るかばん、履歴書などの書類、メモ帳や筆記用具、印鑑、腕時計などを用意しましょう²。

振る舞い

受付や入退室の際にはあいさつを忘れずにしましょう。面接官に対しても笑顔であいさつをし、敬語や言葉遣いに気を付けましょう。

以上のように、面接時の身だしなみやマナーは、面接官に自分の印象やビジネスパーソンとしての適性を判断される重要な要素です。事前にしっかり準備して面接に臨みましょう。

最後に

面接は試験ではありますが、あなたと応募先企業とのコミュニケーションです。

緊張すると思いますが笑顔を忘れずに。

企業の特徴や条件などを確認しましょう。入社してからイメージと違ったというようなミスマッチがあるとお互いに不幸になってしまいます。

よくある質問や試験のパターンなどは多くはありません。しっかりと対策をしていれば、緊張や失敗も少なくなり、合格に近づくことができます。

しっかりと準備をして面接に臨みましょう!幸運を祈っています。

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