CASE(ケース)とは?100年に1度の大変革期を迎える自動車業界

CASE(ケース)とは?

CASEとは以下の4つのキーワードの頭文字を取った造語です。

CASE

・Connected(コネクティッド)

・Autonomous/Automated(自動化)

・Shared(シェアリング)

・Electric(電動化)

Connected(コネクティッド)

インターネットとつながるクルマのことを「コネクティッドカー」と呼びます。

例えば、インターネットにつながることで渋滞情報や道路情報をリアルタイムでアップデートすることができます。あるクルマが渋滞にハマってしまったときに、インターネットを通してその情報がナビゲーションシステムに反映されると、他のクルマはその渋滞情報を取得して、別のルートを再設定してくれることが可能になります。その他にも洪水や倒木などの災害情報をリアルタイムで取得でき、マップに反映されることで、安全性を高めることに寄与してくれることもあります。

すでに様々な利活用が始まっていますが、5Gが一般的になるとさらなる活用方法が開拓されていくと考えられます。

Autonomous/Automated(自動化)

自動運転のことです。

クルマに乗るだけで目的に到着する、そんな夢を見たことはないでしょうか。ナビを設定するだけで、あとはクルマ自身が自動運転により、移動してくれます。ハンドルも握らず、アクセルも踏まず、人々は運転という拘束から解き放たれ、移動時間を有意義に使うことができるようになるのがCASEの目指す未来となります。自動運転はレベル0~5まで定義されており、現在は部分運転自動化であるレベル2までが市販されています。ゆくゆくは自動運転が自動車による事故をゼロにしてくれるかもしれません。

自動運転化レベルの定義

レベル概要内容
レベル0  
運転自動化なし     運転者が全ての運転タスクを実施                
レベル1
運転支援システムが縦方向又は横方向のいずれかの車両運転制御のサブタスクを限定領域において実行
レベル2
部分運転自動化システムが縦方向及び横方向両方の車両運転制御のサブタスクを限定領域において実行
レベル3
条件付運転自動化システムが全ての動的運転タスクを限定領域において実行
作動継続が困難な場合は、システムの介入要求等に適切に応答
レベル4
高度運転自動化システムが全ての動的運転タスク及び作動継続が困難な場合への応答を限定領域において実行
レベル5
完全運転自動化システムが全ての動的運転タスク及び作動継続が困難な場合への応答を無制限に(すなわち、限定領域内ではない)実行

Shared(シェアリング)

カーシェアリングやライドシェアが代表例です。

クルマを所有するという時代からクルマをシェアするという時代へと変わってきています。例えばクルマを所有していても、日中は利用していないという方もいるのではないでしょうか。クルマのシェアは経済的にも合理性が非常に高いと言えます。

カーシェアはTimesなどのコインパーキングを初めとして、使いたいときに使いたい分だけ借りて使用することができます。またライドシェアはUberやDiDiなどの「クルマに乗りたい客」と「クルマに乗せたいドライバー」をマッチングさせるサービスです。

Electric(電動化)

Electric(電動化)は電気自動車やハイブリット車のことを指しています。

自動車業界はカーボンニュートラル(脱炭素)を目指して電動化を進めています。カーボンニュートラルとは、二酸化炭素などの温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする目標です。ガソリン車は二酸化炭素などの温室効果ガスを排出するため、地球温暖化などへの悪影響が懸念されています。そのため環境負荷の少ない電気自動車に注目が集まっています。

まとめ

自動車業界は100年に1度の変革期にあると言われています。CASEを代表とするテクノロジーの変革によりクルマの未来が大きく変わろうとしています。クルマは私たちの生活にとってなくてはならないものですが、さらに便利に、そして豊かにしてくれることでしょう。

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